なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書日記。『インドネシア 多民族国家の模索』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

 

 

春ですね。

 

少しずつ暖かくなってきています。

 

近所の桜の木の蕾もふくらみはじめています。

 

 

さて。

 

 

読書日記。

 

読了。

小川忠インドネシア 多民族国家の模索』(岩波新書

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 副題の「多民族国家の模索」という言葉に惹かれて手に取ったのですが、前半にふれているだけ。

 

いや、後半にも触れられていますが、多民族だからこその多種多様な文化についての少し前のインドネシアの文化についてのエッセイになっています。

 

 

感想のようなものをブクログから。

 

 

1980〜1990年後半までのインドネシアの社会状況をしることができる。

1993年刊行の本なので時事的ではないが、それでも副題にあるように「多民族国家の模索」というのがよくわかる。
多様性を内包しつつ、統一を目指していく国家のありかた。

 

刊行年も1993年と古く、情報としては、少し…。

 

でも、経済発展前のインドネシアの状況を知ることができます。

 

ただ、難点を言えば、少しエッセイ的な文章なような気も。

 

特に後半になればなるほど。

 

ここが岩波新書なのか。

 

中公新書ならば、筆者の思いが介在して文章になっても、ここまではなってないかな、と。

 

少し厳しいです。

 

 

 

現在、絶版。

インドネシア―多民族国家の模索 (岩波新書)

 

 

著者の小川忠さんは、インドネシア関係の本を出されているので、そちらの方が、専門的で詳しく知りたい人には、そちらをお薦めします。

 

 

軽く触れたいなら、この本…かなぁ。

 

 

でも、「多様性を内に内包しつつも、うまく国を治めていく国家のあり方」という点では、現代の日本において学ぶところがあると思いました。

 

人口減少社会で、外国からの労働者が増えてきていますからね。

 

 

 

 

 

 

 
 
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