読書日記。『蜩ノ記』。 - なりあき　YEAR BOOK

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

年末。

このところ、読書生活も、少しおろそか。

まあ、大掃除もありますしね。

そして、急に舞い込んできた、よんどころない、退っ引きならない事情が発生。

そちらを優先。（大掃除が最優先ですが）

で。

無事、その「ある事情」に一段落を付けることができて（早いな）、読み続けていた本を読み切りました。

「ある事情」次第では、年内中に読み切るのは、無理だと思っていました。

というか、ほとんど、無理だと。

しかし、人間、「ここぞ」という時に、力を発揮するものですが。

自分で言うのも何ですが・・・。

読了。
葉室麟『蜩ノ記』。

時代小説というジャンルをを読むのは、初めてです。

以下、ブクログから。

蜩ノ記 (祥伝社文庫)

著者 : 葉室麟

祥伝社

発売日 : 2013-11-08

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ラジオなどの口コミ、あるいは、映画の評判がよかったので、初めて日本の時代小説を読む。
最初は、時代小説ならではの語句に少し戸惑ったものの、慣れると、物語の内容に吸い込まれる。
作品の魅力だろうか。
登場人物の機微、あるいは、それと重なる自然の描写がきれいだった。
フィクションなのはもちろんだが、「物語の内容は、現代小説にあるような展開かもしれない。それが江戸時代にかわっただけ」。そういう表現もできるかもしれないが、やはり、人物の心情、生き様…それらを描くには、この内容がぴったりだと思った。
人間の機微を描く、時代小説が自分にはあっているようだ。
推理小説のような展開、それと並行してすすむ登場人物の心の有りよう、すべてよかった。
満足の１冊。

「直木賞受賞作」というのは、何となく知っていましたが、そんな文芸賞とか関係なく、純粋によい小説だと思いました。

現代小説を中心に読みますが、なぜか時代小説は避けていました。

葉室麟さんの作品をまずいろいろ読み、そこから、他の時代小説の作家さんの作品も読み進めることができれば、と、考えております。

とても、満足の一冊でした。

蜩ノ記 (祥伝社文庫)