読書日記｡『西アフリカの王国を掘る』。

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

今日は、一日、雨。肌寒い一日でした。

さて。

読書日記。

読了。
竹沢尚一郎『西アフリカの王国を掘る　文化人類学から考古学へ』（フィールドワーク選書）。

f:id:yoshida-nariaki:20150307225456j:plain

まず、とっても興味深い本に出逢えた。

その一言。

一読の価値あり、でした。

この本を知ったきっかけは、去年の秋頃（だったと思う）に新聞で紹介されていて、「おもしろそう」と思って、メモに残しておいたのです。

「いつか買うために」。

で、その年末、去年の年末ですね、「年末・本のまとめ買い」の時に買った一冊です。

（まだまだ未読の本が・・・）

ブクログから。

西アフリカの王国を掘る:文化人類学から考古学へ (フィールドワーク選書 10)

著者 : 竹沢尚一郎

臨川書店

発売日 : 2014-08-27

ブクログでレビューを見る»

文化人ル学者だった方が考古学へ。

発掘のイロハのイから学び、西アフリカに栄えたという古代王国の遺跡を発掘する。

日本で言えば、平安時代か。その時代に遠く離れた地域では、別の王国があったことに驚く。

遺跡発掘にもいろいろ手順があること、当然ながら地道な肉体労働があること、そして、そこから得られる調査結果が、成果となる。久しぶりに、興味深い本に出逢えた。

日本であまり研究されていな、アフリカ考古学の分野。

その分野に、考古学のイロハの「イ」も知らない著者が、きっかけで、考古学の道に進む。

そして、地道な研究と調査、そして、地道な発掘作業。

いろいろなことを学びました。

先人の研究結果があったことはもちろんですが、著者自ら、今までの研究論文を読み込み、知識を蓄えたという努力もある。

その知識がなければ、発掘する地点も決められない。
（むやみにあっちを掘ったり、こっちを掘ったり、という訳にはいかない）

先人の膨大な研究結果があるにもかかわらず、疑問を抱き、今までの自分の研究結果から「こうなんじゃないか」という推論を立て、その推論に基づき、調査をする。

それらの著者の行動に感心。

学者というのは、こういうものだなと、実感。

ほんとに、興味深く、面白い本に出逢えました。

自分の全くの専門外ということもありますが、知識欲をかきたてられました。

読んで良かった本の一冊。

西アフリカの王国を掘る:文化人類学から考古学へ (フィールドワーク選書 10)

この本にリーフレットが入っていたのですが、「フィールドワーク選書」のラインナップ、面白そうな本がいっぱいありました。

臨川書店から刊行されている本も面白そうな本がありました。

まずは、図書館で借りて読んでみることにしよう。

そして、気に入ったら買おう。

気になるのは、お値段（笑）。

でも、ほんとにおもしろそうなので、絶対に読みたいっ！