読書日記。『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

今日も暑かったです。

私的なことですが、久しぶりにラジオでメッセージを読まれました。

ちょっとしたことですが、うれしいですね。

早起きして、楽しみにしている番組です。

さてさて。

久々。

読書日記。
伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

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読了したのは、もうかなり前。

他に３冊くらい読了していますが、ちょっと読書日記を書けませんでした。

付箋、いっぱい貼りました。

新書にありがちな「インパクトのあるタイトル」。

でも、それでも、ついつい目が留まり、というか、気になり、手に取り、気づけば会計を済ませていました。

私的なことですが、自分は目の病気を患っています。

「網膜色素変性症」。

・視野がだんだん狭くなる
・夜（暗い場所）、ものが見えにくい（いわゆる「夜盲」）
・どんどん視力が落ちていき、個人差はありますが、失明する確率もある

現在の医療技術をもってしても、まだ根本的な治療法は見つかっていません。

できることは、病気の進行を遅らせるくらい。

「網膜色素変性症」でいろいろ検索してもらえば。検索結果に出てくるかもしれませんが、ほんとうに病気の進行度合いは、人それぞれ。

視力の低下も数年単位で、落ちたかどうかがわかるくらい。

自分の場合、もう物心ついた時から、そういう病気でした。

眼科にも通院していたこともありました。

右目の視力が０．０４。

左目の視力が０．５。

だから、左目だけで見ている状態。

もちろん、視野もその分狭いです。

ありがたいことに、まだ視力は残っています。

まあ、とにかく、自分の目の病気のこともあり、また書名が気になったこともあり、読みました。

とにかく読んで良かった。

では、ブクログから。

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)

著者 : 伊藤亜紗

光文社

発売日 : 2015-04-16

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書名が目に留まり、読むことに。
また、私的なことだが、自分も目の病気に罹っており、興味深く読んだ。
目の見えない人が、どのように世界を捉えているのかについて、いろいろな事例で紹介し説明している本書。
視覚障碍者の方にとっての「点字」との関わり方。
「目の見える人にとっての富士山、目の見えない人にとっての富士山」、「見えない人の色彩感覚」「見えなくなってからかえって転ばなくなった」…など、全盲の人のインタビューを基にさまざまに解説。

ブラインドサッカーについては、少し知っていましたが、「視覚に障碍がある人との観賞ツアー」には驚きました。
「絵画を『観賞』する」のです。
（詳しいことは本書を読んでほしいです）

まさに、書名通り「目の見えない人は世界をどう見ているのか」について、書かれており、どの部分も目から鱗のような読書体験。
2015年、今年読んだ新書の中で（まだ半年あるが）、一番の新書だと思う。
この本を読む前と読んだ後では、違った世界が広がる。

ほんとに、大切な読書体験となりました。

絶対に、おすすめです。

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)