読書日記。『杏のふむふむ』 - なりあき　YEAR BOOK

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

読書日記。

読了。
杏『杏のふむふむ』（筑摩書房）

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大阪にいった時、たまたま立ち寄った文庫コーナーで見つけた本です。

購入のきっかけは、立ち読みで読み終わってしまったにもかかわらず、面白かったので、手元に置いておいてまた読みたいと思ったからが８割。

おや？残り２割は？

え～っと、村上春樹さんが「あとがき」を書いておられたからです…。

ごめんなさい。杏さんのファンのみなさん。

あっ。でも、「あとがき」に村上春樹さんでなくても買っていましたよ。

・・・といったところで、「たら・れば」になるな。

やめよう。

杏さん、文才ありますね。

とにかく、文章がおもしろい。

続きを読ませるように、巧みに書いています。

杏さんは、そんなことをあまり深く考えず、気ままに書いているのかもしれませんが。

そして、読書量もすごいのだな、と。

「歴女」なるものを初めて知りました（またまた。ごめんなさい）。

二十歳の時の登山の話や、昔読んでいた漫画がつないだ縁、女優を通じて繋がっていく不思議な縁。

気持ちが穏やかになりました。

愛犬の話も面白かったです。

書名にある「ふむふむ」。

なるほど。

杏さんは、知的好奇心の塊で、そして、それを杏さんなりに解釈していく。

そんなことを表しているようにも感じました。

こういう「ふむふむ」は、日常生活において、とても重要だなと染みいりました。

語感もいいです。

うん。

ほんとに、素敵な女優さん、そして、その女優さんが書いた素敵なエッセイです。

この本で、杏さんが紹介していた本、今度大阪にいった時に買います。

さっそく、「買いたい本リスト」にいれました。

絶対に買います。

面白そうだったから。

ああ、あんなふうに魅力的に本を紹介できたらなぁ。

杏のふむふむ (ちくま文庫)

とても、素敵なエッセイ集です。

彼女の魅力が、いっぱいつまっています。

おまけ。
自分は、声のいい人に憧れます。

そして、そんな人が書く本では、その声を脳内再生して、この場合、杏さんの声ですね。読んでいます。

なんというか、自動朗読のような。

つまり、声に魅力のある人だと、その人が語りかけるような文章になるのです。

文章が巧いのですね。