読書日記。『地名は警告する』
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
読書の秋です。
先日図書館に行き、ほぼ半日図書館え過ごしました。
その時に、読了した本です。
読書日記。
読了。
谷川健一『地名は警告する―日本の災害と地名』(冨山房インターナショナル)
ブクログから感想を。
冨山房インターナショナル
発売日 : 2013-03
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しかし、市町村合併により名前が消え、あるいは「3.11」のような解明津的な被害を受けた地域では、復興により地名がなくなる。
「地名が消える」ということは、その土地の過去の歴史や人々の営みなども失ってしまうというものだ。
興味深く読んだのは、東京都における地震災害による危険地域の指定のありかたである。
それは、関東大震災を教訓に、つまり、家屋倒壊、大規模火災が発生するということを第一に想定していることだ。
確かに、その防災もまちがってはいないだろう。
しかし、「津波」による被害想定、海抜0メートル地域のことがあまり考えられていないことが。
「江戸」。まさに、水の入り口。東京都には、「橋」や「島」など水に関わる地名が多い。
つまり、東南海地震が発生した場合、甚大な津波被害も「地名」から想定できるのだ。
地名に込められた、土地の特徴。重要な意味を持っている。
地名と自然市街の関係。
やはり「3.11」の時の津波被害とその地名との関係には、先人たちが遭った過去の巨大地震と津波との関係があったのだと。
また、地震だけでなく、大雨による河川の氾濫との関係も述べられています。
自分の住んでいる場所は、自治体のハザードマップでは、(たぶん)大丈夫の範囲内のようですが(でも、本当はわからないから…)、地名は、多少、過去にここらあたりが、水と関係があるような地名です。
う~む…。
地盤が心配。
そして、将来心配されているけれど、でも、「起きないだろう」という変な安全神話の上で生活している日本。
いずれ起こるであろう東南海地震。
巨大地震とその後襲う津波。
関東大震災の時と違い、高度に発達した、そして、それに依存したインフラ社会の現在のの日本。
日本経済を支えている工場群はもちろん海岸沿いにたくさんありますし、日常生活を支える上で重要な発電所も同じく海岸沿いにあります。
もちろん、稼働停止中の原発も…。
そして、一極集中の日本。
首都・東京。
本書でもあるように、東京は昔「江戸」だった。
すなわち「水(江)の’入り口(戸)」。
そして、「橋」や「谷」、「坂」など、水と深い関係のある、また、海抜が低いことを泡ラス地名がたくさんある。
ブクログでも書いてきたことですが、現在の東京のハザードマップは、関東大震災を元に作られたものらしい。
つまり、火災被害を重視したものになっていて、津波被害のことをほとんど考えていない。
どうなんだろう。
どうするんだろう。
図書館で読んでいて、少しでなく、かなり心配になってきました。
東京・一極集中のままで大丈夫なのかな…。
地名は警告する―日本の災害と地名
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