読書日記。『兵士は戦場で何を見たのか』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

ここ数日、寒い日が続きます。

みなさん、体調のほうは、いかがでしょうか。

風邪には、くれぐれも気をつけてくださいね。

日中、自転車に乗ることが多いのですが、冬から春にかけての風は、つめたくて心地よいです。

秋から冬にかけての風と同じように。

「季節がかわっていくんだなぁ」と。

さてさて。

読書日記。

読了。
デイヴィッド・フィンケル『兵士は戦場で何を見たのか』（亜紀書房）

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かなり内容の濃い、そして、かなりおすすめの本です。

戦争とは何をもたらすのか。

戦争は、人に何をもたらすのか。

そういういろいろなことを突きつけられます。

読んでいて、まるで、自分がそこにいるかのような迫力をもった感覚になりました。

そして、目を背けたくなるような場面。

しかし、それは、しっかりと見なくてはならない、重要なことでもあります。

この『兵士は戦場で何を見たのか』には、多くの兵士、20代前後の兵士です、が、「イラクの平和のために」戦争に参加し、時に、悲惨な死を遂げます。

また、生き残っても、四肢（の一部）をなくし、また、PTSDになります。

後者は、同じ著者による『帰還兵はねぜ自殺するのか』に詳しいです。

ちなみに、同じ著者、翻訳者、出版社（亜紀書房）です。

『帰還兵はなぜ自殺するのか』がたいへん、素晴らしく、同じ著者、翻訳者、そして、優れた「ノンフィクションシリーズ」を出版している亜紀書房だから、買って、読みました。

決して、出版社の回し者ではございません。

『帰還兵はねぜ自殺するのか』と順番が逆になりますが、本書『兵士は戦場で何を見たのか』は、そのイラク戦争で派兵されたある大隊の話です。

読後直後なので、まだ感想がまとまりません。

内容や書評（のようなもの）は、また後日。

とりあえず、読後、すぐの感想を。

『帰還兵はねぜ自殺するのか』を読んだ人は、ぜひこの『兵士は戦場で何を見たのか』を読むことを薦めます。

兵士は戦場で何を見たのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-7)

こちらも、ぜひ。

帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

追記：平成28年2月27日(土)

ブクログで感想を書きました。

読了後、数日経っても、いろいろな気持ちがない交ぜになっており、まとまっていない部分もあるかと思いますが、よければ。

では、以下ブクログから。

兵士は戦場で何を見たのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-7)

著者 : デイヴィッド・フィンケル

亜紀書房

発売日 : 2016-02-11

ブクログでレビューを見る»

『帰還兵はなぜ自殺するのか』の前編ともいうべき本書。

『帰還兵はなぜ自殺するのか』が先に翻訳・刊行され、その後、『兵士は戦場で何を見たのか』が翻訳・刊行された。

内容は、『帰還兵は〜』が、イラク戦争に派兵されたアメリカ兵が帰国後、PTSDなどに苛まれることを描いたものであり、後者（本書＝『兵士は戦場で〜』）は、そのイラク戦争での出来事を描いたものである。

イラク戦争の中でも「誰も来たがらないような場所」に記者である筆者が軍に同行・取材し、また、“負傷兵”が入院している病院へ赴き、追加取材している。
一部、筆者が見聞きしていない部分は、公文書やビデオ・写真、インタビューなどを行い、それに基づき記述している旨が巻末にある。

『兵士は戦場で〜』では、多くの若者（20歳前後である）が、戦場で死に、あるいは、四肢の一部（あるいは全部）をなくしてしまう。
その中には、結婚したばかりの者もいれば、従軍したばかりもいる。

「みんなの人生を永遠に変えていくんです。それが戦争というものなんです。」という言葉があるが、まさにその通りだと思う。

原著は2009年に『The Good Soldiers』としてアメリカで出版された。「イラク戦争」に関する本は多いが、今、2016年に、翻訳された意義は大きいと思う。
「戦争がもたらすもの」が何であるかということを考えるために。

『帰還兵はなぜ自殺するのか』を読んだ人は、ぜひ、この本も読んで欲しいと思う。

Amazonにおいても、ブクログの内容を少し直して、レビューを載せました。

（ほとんど同じです）。

よければ、そちらの方もチェックして頂くとありがたいです。

兵士は戦場で何を見たのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-7)