読書日記。『ギリシア人の物語　Ⅰ』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

春。

暖かかったり、肌寒かったり。

心地よいひもあれば、そうでない日もあり。

読書に、まずまず勤しんでいる日々であります。

さて。

読書日記。

読了。
塩野七生『ギリシア人の物語　Ⅰ　民主政の始まり』（新潮社）

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実に面白かった。

読了するの時間がかかってしまったけれど、読み応え充分でした。

そもそも「ローマ帝国」が好きで（漠然としていますね）、そのきっかけの一つを与えてくれたのが、塩野氏の『ローマ人の物語』であり、それ以後の世界を描いた諸々の著作であるのです。

『十字軍物語』もそうですね。

で、塩野氏が「ギリシア人に関する本を出版する」と小耳に挟んで、興味津々にして、その刊行を待っていました。

個人的には、「ローマ帝国」「ローマ人」について描いたのだから、その「ローマ人」がお手本にした「ギリシア」についてもいずれ書くことになるのではないかという淡い期待があったのですから。

では、以下、感想をブクログから。
（短いです）

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり

著者 : 塩野七生

新潮社

発売日 : 2015-12-18

ブクログでレビューを見る»

壮大なギリシア人の物語が始まった。

塩野七生節、健在、である。

塩野氏による“歴史”だが、人物を巧みに描き、読ませる物語である。

好みの問題もあるだろうが、時に熱を持って、時には冷静な筆致で語られるのもよい。

『ローマ人の物語』でもおなじみの（？）戦闘・会戦の場面では、あたかも観てきたかのような筆致はすごい。

早くも次巻が楽しみである。

ここには、書き切れていないことが多すぎです。

付箋も貼りまくりました。

読み返す。

そして、やはり、もう次巻が楽しみで仕方がない。

やっと読み終えたので、他の人のレビューが読める！

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり

偉大なり、スパルタの人パウサニアス。

偉大なり、アテネの人テミスクレトス。

表紙にある人物が、テミスクレトスです。

アテネ人もすごいけれど、スパルタ人はすごい。

「スパルタ」の名の通り、スパルタなのである。“通過儀礼”が凄すぎて、何も言えない。

とにかく、大満足の１冊です。