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なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書日記。『日本帝国陸軍と精神障害兵士』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」


桜が少しずつ咲き始めていますが、花冷えの毎日。

春だけど、寒い。


ほんとに、「花冷え」という言葉がふさわしいです。


みなさんは、体調大丈夫でしょうか。


花見は、来週末くらいかな。

まあ、天気もよく、お出かけ日和ですが、黙々と本を読んでおりました。笑。


ああ、やっと読み終わった。

一つの達成感と、重い現実を突きつけられた読後感。



読書日記。

読了。
清水寛編著『日本帝国陸軍精神障害兵士』。

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今は、絶版となっている本です。

図書館で借りました。

図書館での読書の息抜きに、書架を散策中に見つけた本。

日中戦争・太平洋戦争がもたらした一つの事実。

旧日本軍兵士が「精神分裂病」(現在では「統合失調症」になっています)になった、しかも、多くの若者、戦争末期に増加したという事実…。

以下、長くて、ダラダラした文章になってしまいましたが、読んでいただければありがたいです。



以下、ブクログから。

最近、ベトナム戦争後のアメリカ軍兵士のPTSDイラク戦争でのアメリカ軍兵士の帰還兵のPTSDに関する本を読んで、兵士と精神疾患との関係に関心を持つようになった。
(再び、そういう時代が来ないことを祈るだけだが…。)

そんな時、図書館でこの本を見つけた。『日本帝国陸軍精神障害兵士』。
およそ10年前の2007年に出版された本。正確には2006年が初版(この点については、後に詳述)。


書名通りの本。

戦争という非日常をはるかに超えたものが、人の心をいかに病ませ、戦争での死を免れたものの、「精神分裂病」に罹る悲惨さを明らかにしている。
(「精神分裂病」は現代では「統合失調症」に病名が変わっているが、この『日本帝国陸軍精神障害兵士』では、この「精神分裂病」という呼称を使っているので、ここでもそうする)


国府台陸軍病院の『病床日誌』という戦争時の膨大な記録((カルテ)や、その他の記録、また、他の多くの学術書・文献を参考にし、その“実態”を明らかにしているのである。

日中戦争・太平洋戦争時に召集された20歳前後の若者たち。
頭脳明晰な者もいれば、家庭環境により文字が読めない若者も多く、また中には、知的障害者もいたことがわかる。


徴兵検査で「不適格」とされた者の分類・病気の発症原因・その治療の実態、予後(転院・退院・悪化の有無など)についても詳述されている。
旧陸軍、軍部の教育(と称する身体的懲罰)、隔離された病院で治療の実態には呆れる。


そして、出兵し、「戦争神経症」となって、病院に送られた者人数・病状の内訳、など、詳細に述べられている。

その多くは、20歳前後の若者がほとんどであり、入隊後すぐに「精神分裂病」を発症した者が多いこともわかる。

「戦争神経症」(現代では「戦闘ストレス反応」「戦争後遺症」とも呼ぶ)になった若者。

以下、少し本文をもとに列挙する。
1 戦闘行為での恐怖・不安によるもの(戦闘恐怖)
2 戦闘行動での疲労によるもの(戦闘消耗)
3 軍隊生活への不適応によるもの(軍隊不適応)
4 軍隊生活での私的制裁によるもの(私的制裁)
5 軍事行動に対する自責感によるもの(自責感)
6 加害行為に対する罪悪感によるもの(加害による罪悪感)

「4」に関しては、今の海上自衛隊での「いじめ」が原因で自殺した例が思い出される。ある意味、旧日本軍の「悪い部分」を受け継いでしまったとしかいいようがない。
「5」「6」が特に、「精神分裂病」となる者が多く、一番始めに述べたように、PTSDとなり、治療を要するようになる。

徴兵検査で「不適格」となった者への教育・懲罰・隔離という想像を絶する処遇。

そして、実際に目の当たりにした悲惨な光景により、発病する彼ら精神障害兵たちがいかに過酷な非人間的治療を強制され置き去りにされてきたかを思うと胸が痛い。

(終戦後、ほどなく「精神分裂病」が噓のように回復していったという元医師の証言(文献)もあるのも興味深い。)


精神分裂病」を発症した若者の多くが、戦争末期に多く、また、20歳前後が多いという点を考えても、日中戦争・太平洋戦争がもたらしたものの影響は大きい。

本著の最後の章では、今なお入院しているご高齢の元日本軍兵士へのインタビューも少しあり、重要な証言ともなっている。

また、「結びに代えて」では、韓国・朝鮮人もと精神障害軍人(台湾人も含む)の戦後問題について、少し触れられているが、この問題も大きいだろう。


国民皆兵のもと、健常者・障害者の別なく戦場へと駆り出し、そして「兵隊になれなかった者」あるいは、負傷して帰国した兵士は“役に立たない非国民として排除してきた”実態も浮かび上がらせた本著。

日本の戦争がもたらした精神障害軍人の問題は重要であり、やはり、日本にも数多くのPTSDを抱えて生きた人が多かったことを知り、有意義だった。

巻末には、参考文献などがあり、読みたい本があるので、メモをした。
また、本書をまとめるにあたって収集した資料・文献をもとにした『資料集成・戦争と障害者』(第Ⅰ期)全七冊(不二出版)もあるとのこと。


さて、長くなったが、最後に、この本の出版について。

冒頭にも書いたが、初版は2006年12月2日初版第一刷である。

しかし、「著者自身の引用の誤り」図表の数字の誤記などによる「編集部の校正の間違い」が多数あり(「第二版刊行にあたって」より)、2007年4月10日第二版第一刷となり、改めて刊行された。

しかし、である。

まだ、文字の誤記、図表のデータの間違いなどが多くあり、筆者と編集部、出版社と協議したうえ、「絶版」となっている。
惜しい。

出版社のホームページにも、その旨のことが書かれている。

ただ、精神障害兵士に関する新たなデータが見つかったこと、新たに公開となった資料もあることから、加筆・訂正する必要となったこともあり、「絶版にした」とも。


望むらくは、ぜひとも、加筆・修正して、著者・出版社には、再再度刊行してもらいたいと希望する。

日中戦争・太平洋戦争がもたらしたものの“一つ”を後世に残す意味においても。




う~む、戦争がもたらした闇は深い。

PTSDに罹ったのは、日本人だけでなく、日本軍に徴兵された韓国人、朝鮮人、台湾人などもふくまれていて、戦後、大きな問題となっています。



本書でも少し触れられていましたが、宮廷国軍の横暴さは、少し前の海上自衛隊での「いじめ」による自殺事件に通じるものがあると感じざるを得ませんでした。

特に弱い立場に対する扱いは…。



ブクログでの感想にも書きましたが、重要な記録・証言でもあるので、筆者、出版社は、新たなデータや、あらたに公開された資料、さらには、未発見の資料・文献が一通りまとまった時点で、再再度刊行してもらいたいです。

先の大戦の、重要な記録・証言を論述した本であり、後世に遺す意味においても。


出版社のホームページより、「絶版について」は、こちらを参考にしてください。


 

 









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