読書日記。『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
暑いですね。
毎日、暑いです。
猛暑日が連続すると、体が…。
かといって、冷房が苦手な自分。
なかなか難しい季節です。
熱中症に気を付けて、適温でクーラーでなんとかしのいでいます。
さて。
読書日記。
読了。
『告白』を読んだ後の、あの後味の悪さ。
そして、独特の独白形式。
新刊が出たら必ず読みたい…という作家さんまではいきませんが、なぜか、気がつくと、本を手に持ってレジに向かっています。笑。
なぜか、気になる作家さん。
表現がおかしいですが、ある種の強迫観念。…。ちがうか。
なんというか、いろんな本(小説)を読んでいると、この「読後感」を求めたくなるのです。
以前読んだ『望郷』は、それはそれでよく、瀬戸内海の島を舞台した切ない物語がよかったです。
で。
『ポイズンドーター・ホーリーマザー』。
「マイディアレスト」「ベストフレンド」「罪深き女」「優しい人」 「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」の6篇からなる短篇集。
「マイディアレスト」から、暑さを忘れる、背筋が少し寒くなる話でした。
そこから、一気に読みました。
(本当は、一篇ずつ寝る前に読むつもりだったのですが)
どの短篇も、「後味の悪さ」が残りました。笑。
“同じ出来事でも、人の立場が変われば、考え方・捉え方が違う”という内容でしょうか。
つまり、いつものように(?)、物語前半と後半で語り手が違う。
勝手に命名しますが、「独善的独白形式」です。
そう。「独善的」。
これが、後味の悪さを増しているような。
短篇はテンポが大事だと思うのですが、小気味よく流れていきます。
後味悪いですが(しつこい)。
書名になっている「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」は、いわゆる「毒親」を題材に描かれています。
世情に疎いもので、「毒親」のことはあまり知りませんでした。
だから、かえって新鮮。
「そういう捉え方、考え方もあるのか〜」
「わかるような、わからないような」
「この気持ちは分からないでもないな〜」
「ああ、逆の立場からすれば…」
と。
ブクログから少し。
いずれも“いびつな”母娘関係が描かれている。
(冒頭の「マイ・ディエレスト」は姉妹関係だが)
港さん特有の「独善的独白」形式はすごい。
ある物事をそれぞれの人物に語らせることによって、いろいろな人間のよいところ、悪いところを見せられる(特に後者)。
冒頭の「マイ・ディエレスト」から、読後感が何とも言えず、よくもわるくも、その印象をもったまま、一気に読む。
「独善的独白形式」。
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いずれも“いびつな”母娘関係が描かれている。
(冒頭の「マイ・ディエレスト」は姉妹関係だが)
港さん特有の「独善的独白」形式はすごい。
ある物事をそれぞれの人物に語らせることによって、いろいろな人間のよいところ、悪いところを見せられる(特に後者)。
冒頭の「マイ・ディエレスト」から、読後感が何とも言えず、よくもわるくも、その印象をもったまま、一気に読む。