なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

暑いですね。

 

朝晩は、涼しくなりましたが、日中は真夏日…。

 

もう9月中旬というのに。

 

読書の秋。

 

にしては、暑いので、なかなか集中できず。

 

集中できないのには、他の理由もあるのですが。

 

 

さて。

 

読書日記。

 

読了。

ピエール・ルメートル『わが母なるロージー』(文春文庫)

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短めの中編。

 

カミーユ警部、一作限りの復活」ということで、手に取る。

 

中編だからか、あっさり感。

 

むしろ、伏線の回収とか、この場面描写の意味はなんだんだろう?とか。

 

もやもや感というか。

 

『その女アレックス』、『悲しみのイレーヌ』、『傷だらけのカミーユ』(いずれも文春文庫)。

 

どれもぐいぐい物語に引き込まれ、時には、目を背けたくなる描写もあった。

 

どんでん返しのどんでん返しもあった。

 

物語の結末のやるせなさ。

 

 

さすがに、カミーユ警部3部作の中の2.5部作と位置づけると、「物足りない」というレビューも頷ける。

 

『わが母なるロージー』だけとして、捉えれば、そこそこ楽しめると思う。

 

 

わが母なるロージー (文春文庫)

わが母なるロージー (文春文庫)