なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書日記。『地下道の少女』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

だんだんと寒くなる日が多くなりました。

 

そして、もう夕方5時くらいには、暮れている…。

 

あっという間ですね、時が経つのは。

 

さてさて、読書の秋。

 

最近は、ミステリ小説にはまっています。

 

ほんの少しだけ。

 

読書のスピードが遅々として進まないので、読書量が増えないのが、惜しいですが。読みたい本がたくさんあるのに。

 

 

 

読書日記。

 

読了。

 

アンデシュ ルースルンド、ベリエ ヘルストレム(著)

ヘレンハルメ 美穂(翻訳)

『地下道の少女』(早川書房Kindle

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エーヴェルト警部シリーズ4作目。

 

感想をブクログから。

 

 

 

エーヴェルト警部シリーズ4作目。

 

今までの中で一番読後感が重かった。

福祉国家と評されるスウェーデンの公には出ない(出せない)社会の暗部。

物語よりも、その“現実”を知れたのは重要だった。読了後、冒頭の少女の言葉が重く響く。

 

そして、途中に出てくる人物の言葉もまた重く響く。

「他人の悪いところばかり嗅ぎつけて、自分の悪いところには蓋をするのが得意なんですよ、われわれは」

 

 

 

このシリーズは、ミステリ小説であり、かつ社会問題、北欧諸国が抱える問題を扱っています。

 

「犯人は誰か?」と考えることとは別に、その社会問題を、その根深さに頭を抱えます。

 

物語はあくまで、フィクションですが、実際に起こっていることなので、より深刻です。

 

 

ミステリ小説、そして、小説としても、読書として集中できた、あっという間の時間でした。

 

 

 

地下道の少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Amazon(アマゾン)
1,040円

 

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