イグ・ノーベル賞
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
どうしたものか、世界には不思議なことに、そして、かなり重要なことに情熱をかける人がいます。
一般人にはとうてい思いつかないようなことに疑問を抱き、そして、追究する。
あるいは、ひょっとしたら、自分も見過ごしている身近な疑問もあるかもしれません。
ノーベル賞に次いで、権威のある賞。
たぶん。
以下、BBC Japan にあった、今年のイグ・ノーベル賞の各部門を参考に記録しておきます。
音響学賞:ヨウスコウワニが声を出すメカニズムをヘリウムガスで解明した研究
心理学賞: 眉毛の分析でナルシシストを特定する方法の研究
平和賞:インドとパキスタンの両政府に対し、外交官が真夜中にひそかにいわゆる「ピンポンダッシュ」の応酬を行った功績
物理学賞: 高周波でミミズを震動させると形状がどう変化するのかについての研究
経済学賞:国ごとの給与格差と平均的なキスの回数の相関性に関する研究
マネジメント賞: 中国の暗殺者5人が、殺人依頼を次々に下請けに出した結果、最終的に誰も犯罪を犯さなかった功績
昆虫学賞: 多くの昆虫学者が、昆虫ではないクモを怖がっているという証拠を示した研究
医学教育賞:新型コロナウイルスのパンデミックを利用し、政治家が医師や科学者以上に人々の生死に影響を与えることを示した功績。受賞者は、ジャイル・ボルソナロ大統領(ブラジル)、ボリス・ジョンソン英首相、ナレンドラ・モディ首相(インド)、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領(メキシコ)、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領(ベラルーシ)、ドナルド・トランプ米大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領(トルコ)、ウラジミール・プーチン大統領(ロシア)、グルバングル・ベルディムハメドフ大統領(トルクメニスタン)。
マテリアル・サイエンス賞:凍らせたヒトの糞便から作った刃物が役に立たないことを証明した研究
参照はこちら、「ワニにヘリウムを吸わせたら……イグ・ノーベル賞の音響賞」
音響学賞のワニに関する研究は、日本人の方も受賞されています。
それにしても、日本人が14年連続受賞というのは、すごいです。
「昆虫学賞」の「多くの昆虫学者が、昆虫ではないクモを怖がっているという証拠を示した研究」というのは、興味あることです。
「平和賞」は、ほんとに平和。これでほんとに平和が訪れて欲しいです。