読書日記。『制裁』
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
読書日記。
読了。
アンデシュ・ルースルンド(著), ベリエ・ヘルストレム(著)
ヘレンハルメ 美穂(翻訳)
『制裁』
文庫版でもでていますが、文字が小さく目が疲れるので、ミステリ系はKindleで読むようにしています。
ありがたい、電子書籍。
で。
感想をブクログから。
Amazonでお薦めにずっと挙がっていたので、読書。
別の北欧のミステリ小説を読んで面白かったので、別の作家のを読んでみる。
「凶悪な殺人犯が護送中に脱走。市警のベテラン、グレーンス警部は懸命にその行方を追う。しかし。」
ストックホルム市警のエーヴェルト警部を主役とするシリーズの一冊目。
内容はかなりどぎつく、残酷。
翻訳が素晴らしく、スピード感がよい。
いわゆる“私刑”による負の連鎖というべきか…。
原題は“ODJURET”で「怪物」などの意味らしい。
主要登場人物の内なる“怪物”性が怖かった。
物語の中盤に出てくる裁判のところ。
ここは死刑制度のないスウェーデンと日本の違いから、罪と罰というようなことを考えた。
どうなんだろうなぁ…。“英雄”なのか、はたまた、そうでないのか…。
北欧のミステリ、かなり興味深い。
ミステリ小説好きの方々には、興味をひきつけられるジャンルのようですね。
他の「北欧ミステリもの」の本も、結構レビューもいいですし。
もちろん、玉石混淆な面もあるようですが。
機会があれば、どんどん読み進めていきたいです。
(なかなか選びにくいんだよな…)
こちらが文庫。
こちらが電子書籍。