読書日記。『JR上野駅公園口』
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
先日ニュースで採り上げられた本を読みました。
全米図書賞を受賞したというニュース。
ご存じの方も多いと思います。
あまり「〜武運学賞」、「〜賞」といった肩書きが就いた本を読むのは好きではないですが。
まあ、これもひとつのきっかけとして。
読書日記。
悪側受賞作だったかな、柳美里の作品を読むのは。
『家族シネマ』だったでしょうか。
大学のゼミか、なにか、そういうきっかけで読んだはず。
他にもいくつか読んだ記憶はあるように思いますが、残念ながら記憶の中からは出てこず。
・・・
う〜ん。
ちょっと苦手な文体だった。
擬音語が多かったり、改行が多かったり。
あと、時間の流れが重層的で、ちょっと複雑。
今のことを描いていると思ったら、急に昔になっていたり。
・・・
物語は重層的で、扱っているテーマも重要で、地名も象徴的。
主人公の生い立ちとその土地のつながりも重要な関わりを持っている。
面白い・・・というか、いろいろなことを考えさせられた。
日本の光り輝く世界の裏で、生きていた人の物語。
少し語弊があるかもしれませんが、東京と福島というのは、不思議な因果関係をもっているというか…。
・・・
全米図書賞を受賞したということで、英訳も読んでみたい。
そして、海外の人々は、この主人公に対してどのような想いを抱くのだろうか。
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