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「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
読書日記。
大好きな作家さん、村上春樹。
小説も好きですが、エッセイも大好きです。
発売を知り、早速予約。
発売日が待ち遠しく。
いざ、手元に届いたものの、なかなかすぐには読めず。
でも、一気に読みました。
とても素敵なエッセイでした。
(個人的に)
読了。
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』(文藝春秋)
村上春樹さんが所蔵しているクラシック・レコードについてのエッセイ。
すでに、春樹さんが所蔵しているレコードや、音楽については、いろいろなエッセイで書かれています。
しかし、実際に所蔵しているレコードから、春樹さんの好み?で400枚ほどのレコードを紹介されてみると、意外に、曲目・指揮者・演奏家に偏りがあるなあ、と。
これは、面白い発見。
でも、この数倍の紹介されていないレコードの数々もあるんだなぁ、と。
時々、自分も持っているレコードにぶち当たると、なぜかうれしくなるのは、ファン心理がなせる業なのか。
本文もそうだけれど、いつも「まえがき」も面白い。
「まえがき」ですごく惹きつけられるのも、やはり文章がすごいのか。
それとも、ただ純粋にクラシック音楽、レコードに対する思いが伝わってくるのか。
写真のように、紙の書籍を購入しました。
表も裏も、そして、本文に紹介されているレコード・ジャケットの数々。
とても美しい。
ただ、クリアカバーに入っていて、いちいち出すのが、一手間。
まあ、レコードみたいな手間をかけて、じっくり味わうのも、また、楽しみなのかとも。
どうせなら、レコードサイズの判型にしてほしかった・・・けれど、値段が高くなってしまうんだろうな。
コンパクトサイズなのは、ありがたい。
いつでも読めるように、Kindleでも買おうかな、あるいは、紀伊國屋書店の電子書籍で買おうか、思案中。
ここからは、余談。
表の拍子のど真ん中にある、エーリッヒ・クライバーのベートーヴェンの交響曲第五番。
そう、「運命」。
これ、欲しかったんだ。
ヤフオク!で、買おうかどうか、迷っていた。
盤質と価格の間で、すっごく迷っていた。
で、いま、ヤフオク!覗いたら、あんなにたくさあったのに、今2枚しかない。
2021年7月6日、20:47現在。
まあ、値段が高騰していないだけありがたい。
買いたいなぁ…。
ちなみに、父エーリッヒ・クライバーの「運命」は所有していませんが、息子カルロス・クライバーの「運命」は所有。
2枚?かな。
一つは、タワレコで再販されたもの。
一つは、ヤフオク!で落札したもの。
このヤフオク!で落札したものが…。
あの有名な”運命の動機”。
そう、「ダダダダ〜ン」。
冒頭です。
だけれど、プレスの時に上手くいかなかったのか。
「ッンダダ〜ン」と、冒頭で出しから、音が。
他は、中古レコード並みの音質で、ノイズもまずまずで、音飛びもなく。
ただ、そこだけ。
「ッンダダ〜ン」。
エーリッヒ・クライバーの「運命」、買おうか。
ともかく、素敵なエッセイでした。