なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書日記。『極夜の警官』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

緊急事態宣言が発令されて、しばらく。

 

世の中、以前と変わらず。

 

少なくとも自分には、そう見えてしまう。

 

去年の4月ごろのような緊迫感は、まったくなし。

 

あの空気感はどこいったんだろう。

 

あれだけ、一部の業界を批判していた人はどこいったんだろう。

 

人の心は移ろいやすいもの。

 

・・・。

 

さてさて。

 

読書日記。

 

読了。

ラグナル・ヨンソン『極夜の警官~NIGHTBLIND~ アリ=ソウル』(小学館文庫・Kindle本)

翻訳:吉田薫

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『雪盲』、『白夜の警官』につづく、「アリ・ソウル」もの。

 

シリーズ全5作のうち、3作目。

 

ただし、日本で翻訳されていないのは、この3作のみ。

 

しかも、本作は、シリーズ最終作。

 

ということで、前回から、時間軸が流れ、その間にあった、いろいろなエピソードが飛んでしまっています。

 

人間関係がどうなったのか、アリ・ソウルと恋人との間にどういうことがあったのか、わからぬまま。

 

惜しいのは、そこ。

 

感想をブクログから。

 

・・・

「アリ・ソウル」シリーズ。シリーズしている5作目ということで、2つ日本語未訳ということもあり、時間軸が飛んで、主人公(と、そのとりまく環境)の変化に戸惑うも、話の筋には大きく影響なく読めた(個人的には)。

寒々しい土地を舞台にしたある事件。作中にある”日記”にもっと深みのある(含みを持たせた)内容だとさらに面白かった思う。

 

未訳の本の日本語訳が待たれる。

・・・

 

ほんとに、未訳の部分が待たれます。

 

本作、『極夜の警官』。

 

これは、素直に楽しめました。

 

片田舎で起こる事件。

 

警察署長が銃撃されるという事件からすべては始まります。

 

そして、時折挟まれる、謎の人物による日記。

 

誰がこの日記の書き手なのかは、最後の最後でわかるのですが…。

 

素直に楽しめた、ミステリ小説でした。

 

アリ・ソウルさんは、他にも別のシリーズを書いていて、それも読んでみたいと思っています。

 

でも、今度は社会問題を取り扱った書物を読んでみたいな、と、思っています。

 

もしくは、普通の現代小説。

 

このところずっとよんでいないので。

 

ちなみに、図書館で借りている『芥川龍之介全集』は、就寝前に、少しずつ読んでいます。

 

 

 

 

極夜の警官 (小学館文庫)
Amazon(アマゾン)
1〜4,078円

 

 

 

以下が、ラグナル・ヨンソンさんの別のシリーズもの。

 

闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~ (小学館文庫)
Amazon(アマゾン)
880円

 

喪われた少女 (小学館文庫)
Amazon(アマゾン)
880円

 

こちらも、いずれ読んでみたいです。

 

なるべく近いうちに。