読書日記。『悪いものが、来ませんように』
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
寒くなったり、すこし暖かくなったり。
少しずつ春が近づいていますね。
暑くなるのは嫌だ。
冷房嫌いだし、ああ、その前に梅雨が。
まあ、季節の変化は自然の恵みをもたらします。
と、偉そうなことを言ってないで。
読書日記。
読了。
芹沢央『悪いものが、来ませんように』(角川文庫・Kindle本)
う〜ん…。
あまり、否定的なことは書きたくない。
自分には合っていなかった。
この手の作品は。
Kindle本なので、文庫本の帯に、どんなキャッチコピーが書かれていたのかは知らない。
まあ、少しだけレビューサイトで、そのような文言らしきものは見た。
う〜ん。
ミステリ小説としては、面白いのだろう。
はまる人にははまる。
そりゃそうか。
『罪の余白』を読んで、面白かったので、他の作品も読んで見ようと思って、読んだのがこの本。
視点人物の転換、時折入る「〜の証言」と、話の進め方はよかった。
どうなっていくんだろう、という期待を持ちつつ読み進めていった。
プロローグ、序盤から中盤にかけては、すいすい読めた。
でも。
中盤から、違和感が。
どうにもこうにも、主要人物の心情にのめり込めない。
共感できない。
頭の中が???となりつつ、読み進めていた。
もう、終盤にむかっては、ちょっと飛ばし読みのような部分もあった。
さすがに、”どんでん返し”と、人間関係の相関図が見事にひっくり返されたのは、さすが、作家の腕のみせどころ。
それ以外に何かいいところ…。
湊かなえさんの作品が大好きな人だったら、(たぶん)この作品も好きだと思った。
また別の、芹沢央さんの作品を読もうと思いましたが、ちょっと躊躇してしまった。
ちょっと間をおこう。
あくまで、個人的には、最後ははならなかった。
物語の展開、どんでん返し、は、面白いと思う。