なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書日記。『隣人ヒトラー』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

新型コロナウイルス、まだまだ…。

 

お家時間、再び。

 

そういった感じでしょうか。

 

断捨離、読書、時々、YouTube

 

そんな日々です。

 

さて。

 

読書日記。

 

読了。

エドガー・フォイヒトヴァンガー(著)

平野暁人(翻訳)

『隣人ヒトラー

f:id:yoshida-nariaki:20210508162115j:plain

 

たまたま図書館で見つけた一冊。

 

図書館はこういう出逢いがあるからいいですよね。

 

もちろん、実店舗の書店でも、同じく。

 

タイトルからして、小説かなと思ったけれど、そうではなく。

 

歴史家でもある著者が幼少期に体験したことを、聞き手に語り、それを本にしたもの。

 

ノンフィクションですね。

 

まさか、隣人が、後に歴史に名を残す人物とは。

 

しかも、それが、著者を始めとするユダヤ人を…とは夢にも思わなかったでしょう。

 

本書でも、当初は、ヒトラーは、ただ一介の政治家に過ぎませんでした。

 

地域の住民でも、筆者の親戚同士の会話、新聞でも、そうでした。

 

しかs、時間が経てば経つほど…。

 

感想をブクログから。

 

 

 

ユダヤ人歴史家による回想録。

 

隣人。それは、ごく普通の一般の人だ。

もちろん、この筆者の場合も、その”隣人”は普通の人だった。ある時までは。

 

ヒトラーが台頭していく様子を、ヒトラーの家の向かいに住んでいた少年の回想でたどっていく。

 

「まさかそんなことになるはずがない」と誰もがおもっていたが、あれよあれよという間に情勢は変わり…。

 

個人的には、子ども口調の文体は読みにくかった。

 

ただ、歴史的価値は非常に高く、当時のドイツの情勢と、市民の生活が語られている。

 

 

 

 

ほんとうに、歴史とはわからないもので、そして、人の運命とは数奇な運命をたどるもの。

 

この本も貴重な歴史的証言の一つです。

 

同じ過ちを繰り返さないためにも。

 

 

隣人ヒトラー: あるユダヤ人少年の回想
Amazon(アマゾン)
1,700〜8,140円