読書日記。『隣人ヒトラー』
「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」
新型コロナウイルス、まだまだ…。
お家時間、再び。
そういった感じでしょうか。
断捨離、読書、時々、YouTube。
そんな日々です。
さて。
読書日記。
読了。
エドガー・フォイヒトヴァンガー(著)
平野暁人(翻訳)
『隣人ヒトラー』
たまたま図書館で見つけた一冊。
図書館はこういう出逢いがあるからいいですよね。
もちろん、実店舗の書店でも、同じく。
タイトルからして、小説かなと思ったけれど、そうではなく。
歴史家でもある著者が幼少期に体験したことを、聞き手に語り、それを本にしたもの。
ノンフィクションですね。
まさか、隣人が、後に歴史に名を残す人物とは。
しかも、それが、著者を始めとするユダヤ人を…とは夢にも思わなかったでしょう。
本書でも、当初は、ヒトラーは、ただ一介の政治家に過ぎませんでした。
地域の住民でも、筆者の親戚同士の会話、新聞でも、そうでした。
しかs、時間が経てば経つほど…。
感想をブクログから。
ユダヤ人歴史家による回想録。
隣人。それは、ごく普通の一般の人だ。
もちろん、この筆者の場合も、その”隣人”は普通の人だった。ある時までは。
ヒトラーが台頭していく様子を、ヒトラーの家の向かいに住んでいた少年の回想でたどっていく。
「まさかそんなことになるはずがない」と誰もがおもっていたが、あれよあれよという間に情勢は変わり…。
個人的には、子ども口調の文体は読みにくかった。
ただ、歴史的価値は非常に高く、当時のドイツの情勢と、市民の生活が語られている。
ほんとうに、歴史とはわからないもので、そして、人の運命とは数奇な運命をたどるもの。
この本も貴重な歴史的証言の一つです。
同じ過ちを繰り返さないためにも。