なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書日記。『向田邦子全集 第5巻』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

8月。

 

東京2020,盛り上がっていますね。

 

その一方で、新型コロナウイルスの新規感染者数は増加の一途をたどるのみ。

 

東京2020が終わったころには、何が残っているのか。

 

宴の後の。

 

選手にもいろいろな考え・意見、想い、いろいろあるでしょうね…。

 

難しいところです。

 

 

さて。

 

読書日記。

 

読了。

 

向田邦子全集 第5巻』(文藝春秋)・図書館本

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久しぶりに読む、向田邦子の文章。

 

エッセイ。『父の詫び状』。

 

黒柳徹子さんの留守番電話に関するエピソードは、いつ読んでもおもしろい。

 

森光子さんのお土産にまつわる話も面白かった。

 

いくつか飛行機に関するエッセイもあった。

 

その中に、同乗した女優さんが、安全祈願のため宝石を身につけていたのがあった。

 

「もしも」の時に、身元がわかるために、安全祈願を込めて指にはめるという。

 

切なくなるエピソードだった。

 

エッセイ。

 

個人の何気ない日常を切り取った文章だと思う。

 

話の切り出し方、切り口、運び方、進め方、そこに出てくる人間の感情の機微(というか)、丁寧なだなぁ、としみじみ。

 

少しずつ『向田邦子全集』を読み進めていこうかなと思っています。

 

まあ、他に図書館で借りた本もあり、購入したままの積ん読本もたくさんあるので、ぼちぼち。

 

エッセイ、気楽に読めるし、心が明るくなるので、好きです。

 

 

 

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