なりあき YEAR BOOK

人を愛する者、人恒に之を愛す。人を敬する者、人恒に之を敬す。

読書記録。『芥川龍之介全集 第1巻』

「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

 

梅雨の時期なのに、なんだか肌寒い今日この頃。

 

外出もままならないので、運動不足。

 

ちょいちょい運動していますが、やはり、運動不足は否めない。

 

動画サイトで、これはよさそうだなって思えるものを見つけて、日課にしたいです。

 

さて、読書記録。

 

岩波書店芥川龍之介全集 第1巻』(1996年)

 

芥川龍之介全集〈第1巻〉羅生門 鼻
Amazon(アマゾン)
1,575〜50,000円

 

図書館で借りた本。

 

[目次]

バルタザアル

大川の水

ケルトの薄明」より

未来創刊号

老年

紫天鵞絨

春の心臓

薔薇

青年と死と

客中恋

若人

クラリモンド

砂上遅日

ひょつとこ

松江印象記

羅生門

松浦一氏の「文学の本質」に就いて

編輯後に

孤独地獄

酒虫

翡翠

校正後に

仙人

薄雪双紙

野呂松人形

芋粥

創作

校正後に

手巾

出帆

ジアン、クリストフ

国立国会図書館より参照)

 

第1巻ということもあり、若々しいというか、もうすでに、「羅生門」とか、「鼻」が収録されています。

 

夏目漱石さんに激賞された「鼻」。

 

面白いですね。

 

人の心理というものは。

 

個人的な思い出ですが、「鼻」は小学生の読書感想文に書きましたね…。

 

何をどんな風に書いたか、もうすっかり忘れています。

 

ただ、「何を書いたらいいんだ?」と、途方に暮れていたことだけは、はっきり覚えています。

 

その後、大学のゼミでも、採り上げたよなぁ(遠い目)。

 

面白い短篇や、貴重な随筆もあり、非常に楽しめました。

 

「バルタザアル」「大川の水」とか、よく芥川龍之介研究者が引用していますよね。

 

第2に故郷、松江。

 

「松江印象記」を読めるのは、全集のみかな。

 

今だったら、岩波文庫辺りにも収録されているような気もする。

 

芥川龍之介が見た、「松江」。

 

どんな風景だっただろう。

 

今よりももっときれいな光景だったかなぁ。

 

  • 孤独地獄
  • 酒虫
  • 翡翠
  • 校正後に
  • 仙人
  • 薄雪双紙
  • 野呂松人形
  • 芋粥
  • 創作
  • 校正後に
  • 手巾
  • 出帆
  • ジアン、クリストフ

ここら辺りは、はっきり覚えていない…。だめだぁ。

 

でも、「手巾」は、印象的。

 

心理描写をはっきり描くわけでなく、人物の所作ではっきり描く。

 

やっぱり、芥川龍之介は短篇の名手。

 

いや、こんなド素人がいうのも。

 

ほんとに、随所に、西洋文学や漢文学の素養も窺える。

 

明治〜昭和初期(戦前)の、いわゆる文豪は、ほんとうにすごいなぁ、と、感心しきり。

 

それに比べて、某旧帝大出身の肩書き、自称小説家と称する…、やめよう。

 

 

 

やっぱり、芥川龍之介は面白い。

 

 

 

実は、ずっと昔、オークションサイトで、この1つ前の芥川龍之介全集を購入しています。

 

「月報揃」で、まあまあの美品。

 

1万円くらいだったかな。

 

大学生にとっては、かなりの大金でした。

 

2020年現在、芥川龍之介全集の最後となっている、この全集も欲しいな。

 

編集方針がどうなっているか、気になります。